エン・ジャパンが28日発表したミドル(35~59歳)の転職者で、転職後の年収が10万円以上上がった人の多い業種は「IT・インターネット」、下がった人の多い業種は「メーカー」がそれぞれ最多だった。2024年の年間転職者について、214人のコンサルタントに聞いた。
年収が増えた人の割合は49%(前年比1ポイント増)でこの7年で最も多く、18年当時の38%から11ポイント増えた。減った人も41%(同1ポイント増)とわずかに増えたが、18年当時より7ポイント減っている。
年代別で最も増えた人が多かったのは「30代」の54%(同2ポイント増)で、「40代」の52%(同2ポイント増)、「50代」の42%(同0ポイント)を上回っている。
年収が増える職種で最も多かったのは「経営、経営企画、事務企画系」の40%が最多で、業種では「IT・インターネット」の43%が最多だった。「IT・インターネット」に次いで、「メーカー」の37%、「建設、不動産」の33%が続いた(複数回答)。
逆に下がる職種は「事務・管理系」が43%、業種では「メーカー」の41%が最も多かった。「メーカー」に次いで「流通、小売り、サービス」の31%、「建設、不動産」の19%が多かった(複数回答)。
同社によると、ミドルの転職者は24年で18年当時の2.5倍、中でも50代は5倍以上増えており、深刻な人手不足が背景にあるとみられる。