マイナビが26日発表した2025年版中途採用状況調査によると、24年の中途採用人数は1社平均20.8人(前年比1.0人減)、平均採用費は650.6万円(同20.9万円増)となり、人数は減った一方でコストは増えた。人数は2年連続で20人台を維持しており、コストはこの4年間の最高。企業側の採用活動が加速したことがうかがわれ、積極的な企業は90.2%(同1.6ポイント減)に達している。
その一方、応募者の転職回数を気にする担当者は77.6%に上り、3回以上の転職者を採用する場合、応募者が「20代」の場合は66.4%、「30代」も47.7%の担当者が「採用を躊躇する」と回答。実際、採用後に退職されてしまった「やっぱり離職」の経験を持つ担当者は39.6%あった。理由は「仕事内容のミスマッチ」(24.5%)、「社風・仕事文化ともミスマッチ」(18.7%)、「上司との相性」(18.4%)などが多かった(複数回答)。
同社は「やっぱり離職」を防ぐには、選考時に仕事内容のすり合わせを徹底する、入社前に職場見学や上司(予定)社員と面談するなど、「相性の確認強化が求められる」と指摘している。
調査は昨年12月18~25日に実施。従業員3人以上で24年中に中途採用を担当した1500人の有効回答を集計した。