東京商工リサーチが21日発表した「雇用調整助成金(雇調金)不正受給公表企業調査」によると、全国の労働局が公表した不正受給は2020年4月から今年2月までの累計で1620件、不正受給額は約530億円に上った。非公表分も含めると昨年末時点で3874件、約909億円に上っている。
今年は1月が35件、2月が40件と前年平均の52.0件を下回って推移しているものの、2月に結婚式場運営「アルカディア」の不正受給が歴代3位に当たる10億円超という"大型"案件もあった。同社は「コロナ禍も5年を経過して、不正受給の公表がこのまま落ち着くかどうか注目局面」としている。
累計では雇調金のみの不正は939件で最も多く、雇用保険対象外の従業員の休業に対して支払われた「緊急雇用安定助成金」が220件、両方の不正が461件あった。飲食などのサービス業他が最多の566社を占め、建設業の160社、製造業の138社などが続いている。そのうち5.6%にあたる92社は倒産している。