エン・ジャパンが１９日発表した２月の派遣平均時給（三大都市圏、募集時）は１６９７円（前月比０．３％減、前年同月比０．８％増）だった。３０カ月連続で前年を上回ったが、昨年から上昇の勢いは停滞しており、１月まで７カ月連続で維持してきた１７００円台を割り込んだ。
職種別（大分類）では、オフィスワーク・事務系の１６５６円（前年同月比１．２％増）など３職種でプラスになった一方、ＩＴ・エンジニア系の２５４３円（同１．９％減）など４職種でマイナス。同社によると、年度末の集客強化で低時給帯の「ヘルプデスク」案件が増え、時給全体に影響した。
地域別では、関東が１７６８円（同０．２％増）、東海が１４６２円（同０．９％減）、関西が１５１９円（同２．５％増）だった。
三大都市圏以外では北海道が１３２６円（同４．９％減）、東北が１２６４円（同３．９％減）、北信越が１２４１円（同３．８％減）、中国・四国が１３１４円（同０．６％減）、九州・沖縄が１２９５円（同０．１％減）となり、１月に続いて全地域でマイナスとなった。
一方、ディップが同日発表した２月三大都市圏の平均時給は１６３０円（前月比０．６％増、前年同月比３．５％増）の過去最高となった。「はたらこねっと」の求人件数は約２２．３万件（前月比１０．７％増、前年同月比９．５％増）だった。
また、リクルートが１４日発表した三大都市圏の２月派遣スタッフ平均時給（募集時）は１６１３円（前月比０．３％増、前年同月比０．９％減）とわずかに上昇した。「リクナビ派遣」などの求人件数は約１４．６万件。
