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2025年3月10日

実質賃金、3カ月ぶり再びマイナス コメ価格高騰などで、毎勤1月速報

 厚生労働省が10日発表した毎月勤労統計調査の1月速報値(従業員5人以上)によると、労働者1人あたり現金給与総額は29万5505円(前年同月比2.8%増)で37カ月連続のプラスとなった。しかし、物価上昇分を差し引いた実質賃金指数(20年=100)は82.0(同1.8%減)と3カ月ぶりにマイナスに戻った。コメ価格の高騰など、物価上昇に賃金が追い付けなかった。

 給与額のうち、基本給などの所定内給与は26万3710円(同3.1%増)だったが、冬ボーナスなどの特別給与は1万2317円(同3.7%減)に減った。雇用形態別の総額は、正社員が中心の一般労働者は37万9253円(同2.7%増)、パートタイム労働者は10万9252円(同4.5%増)だった。

 産業別で大きく伸びたのは、「飲食サービス等」の13万7776円(同6.4%増)、「教育、学習支援」の32万1810円(同5.8%増)など、16産業のうち15産業でプラス。「卸売・小売」のみ25万5761円(同0.1%減)のマイナスだった。

 月間総実労働時間は128.6時間(同0.1%減)。月末の常用労働者数は5114.0万人(同1.7%増)で、パートタイム比率は31.01%(同0.13ポイント増)に上昇している。

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