帝国データバンクが28日発表した食品主要195社の価格改定動向調査によると、3月は2343品目で、平均17%の値上げが予定されていることがわかった。1月以降、3カ月連続で前年同月を上回り、3月は昨年の3倍。8月までの公表分で累計1万797品目に上っており、飲食料品の値上げの勢いが大幅に強まっている。
3月の場合、最も多いのは冷凍食品、チルド麺製品などの「加工食品」の1381品目で、「酒類・飲料」の534品目、「乳製品」の284品目、などが続いている。加工食品が1000品目を超えるのは昨年4月の2087品目以来、11カ月ぶり。累計で1万品目を超えるのは調査開始の22年以降、4年連続で、今年は昨年より4カ月速いペースだ。
総務省が同日発表した東京都区部の消費者物価指数(生鮮品を除く総合、20年=100)は2月中旬速報値で108.5(前年同月比2.2%増)となり、昨年11月以降、2%台の上昇が続いている。生鮮品を除く「食料」が同5.0%の高い伸びで、家計にとって痛手となっている。