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2025年2月10日

1月倒産、2割増の840件 5カ月連続増、東商リサーチ

 東京商工リサーチが10日発表した全国企業倒産状況(負債額1000万円以上)によると、1月は840件(前年同月比19.8%増)、負債総額約1214億円(同53.5%増)の高水準だったことがわかった。件数は5カ月連続、負債額は3カ月連続で前年を上回っており、年が明けても中小企業を中心に厳しい経営環境が続いている。

 産業別の件数では「サービス業他」が279件(同15.8%増)で最も多く、「建設業」が170件、「製造業」が100件で続いている。10産業のうち「金融・保険業」「運輸業」を除く8産業で増えた。

 同社によると、大手企業の好業績が中小まで波及せず、中小の業績の二極化が定着している。過剰債務を解消できず、新たな資金調達が困難な中小も少なくないため、「このままでは幅広い賃上げは困難」と予想している。

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