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2025年1月21日

男女賃金差異は30%超え 経団連の女性活躍推進調査

 経団連が21日発表した「女性活躍推進(男女間賃金差異の解消等)に関する調査」によると、賃金格差の是正に取り組んでいる企業が多く、女性管理職比率も高まっているものの、男女の賃金差異は30%以上あり、解消の先行きは遠いことがわかった。

 格差是正に向け、女性活躍推進法に基づく「一般事業主行動計画」に対策を盛り込んでいる・検討中の企業は78.6%に上っている。

 しかし、女性管理職比率(2023年時点)は係長級で20.8%(16年比5.7ポイント増)、課長級で10.6%(同4.3ポイント増)、部長級で7.8%(同2.3ポイント増)といずれも増加傾向にあるものの、水準自体はまだ低かった。

 また、賃金差異は平均68.9%で、正規労働者は71.8%、非正規労働者は71.0%。このうち、製造業の差異が72.2%なのに対して、非製造業は66.1%とかなり開きがあった。要因としては「管理職登用における男女比率の違い」「雇用管理区分における男女比率の違い」などを挙げる企業が多く、是正の困難さを裏付けている。

 調査は昨年8~9月に実施、会員企業1621社のうち226社から回答があった(回答率13.9%)。


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