ディップが13日発表した11月の全国アルバイト時給は平均1291円で、前月比24円(1.8%)減、前年同月比74円(5.4%)減と3カ月連続でダウンした。前年同月比も3カ月連続のマイナスで、年末商戦の人手不足期にもかかわらず、マイナス幅も拡大している。
大職種別にみると、飲食業が1169円(前年同月比3.8%増)に伸びたぐらいで、製造・技能職が1205円(同18.0%減)、運搬・清掃等も1229円(同11.3%減)と大きく下がるなど、9業種のうち6業種でマイナスとなった。
地域別では関東が1366円(同2.0%減)、東海が1213円(同8.9%減)、関西が1232円(同8.2%減)、九州が1316円(同4.5%減)と全4地域でマイナスとなった。
同社の「バイトル」に掲載された求人件数は約33.0万件で、前月比5.6%増、前年同月比7.9%増だった。
一方、リクルートが同日発表した11月の3大都市圏のアルバイト・パート募集時平均時給は1221円(前月比0.7%増、前年同月比3.7%増)となり、ディップの調査と対照的な動きを見せている。「専門職系」など全6職種でプラスとなり、全体の伸び率も5カ月連続で上昇した。
エン・ジャパンが同日発表した11月の全国アルバイト・パート募集時平均時給も1274円(前月比1.8%増、前年同月比6.1%増)、3大都市圏も1376円(前月比0.3%増、前年同月比7.3%増)だった。