ディップが15日発表した10月の全国アルバイト時給は平均1315円で、前月比19円(1.4%)減、前年同月比41円(3.0%)減と2カ月連続でダウンした。
大職種別にみると、専門職が1730円(前年同月比9.5%増)と大きく伸びたが、ほかはサービス業の1303円(同4.2%増)など伸びが鈍く、一方で製造・技能職が1180円(同19.8%減)、運搬・清掃等も1219円(同11.1%減)と大きく下がり、4業種でマイナスだった。
地域別では関東が1391円(同0.3%増)、東海が1208円(同8.6%減)、関西が1261円(同5.5%減)、九州が1360円(同0.4%減)と関東以外はマイナスとなった。
同社の「バイトル」に掲載された求人件数は約31.1万件で、前月比2.1%減、前年同月比4.3%増だった。
一方、リクルートが同日発表した10月の3大都市圏のアルバイト・パート募集時平均時給は1212円(前月比1.6%増、前年同月比3.0%増)となり、ディップの調査と対照的な動きを見せている。7月以来、「販売・サービス系」など全6職種でプラスとなった。10月からの最低賃金の大幅アップの影響が出たとみられる。
エン・ジャパンが同日発表した10月の全国アルバイト・パート募集時平均時給も1252円(前月比0.9%増、前年同月比6.3%増)、3大都市圏も1372円(前月比2.5%増、前年同月比7.6%増)だった。