東京商工リサーチが11日発表した全国企業倒産(負債額1000万円以上)によると、10月は909件、負債総額約2529億円となり、件数は2カ月連続の増加となった。
1月からの累計では8323件(前年同期比17.6%増)となり、このペースで進むと11年ぶりに年間1万件の大台を超える可能性が出ている。コロナ禍の資金繰り支援で生じた過剰債務を解消できない企業の多いことが背景にある。
1~10月の要因別で目立つのは「人手不足」関連が244件(同90.6%増)と急増していること。求人難、人件費高騰、従業員退職など、サービス業や建設業などで人材確保に苦慮する企業が増えており、年間では300件に迫る勢いだ。