マイナビが29日発表した「転職による年収アップの実態調査」によると、転職後に年収がアップした人は40.2%で、増減なしが34.9%、ダウンした人は25.1%だった。平均アップ額は95.3万円となっている。
年代別でみると、アップ組が最も多いのは20代の45.0%で、アップ額は63.2万円。しかし、年代が上がるにつれて比率は減少し、50代になるとダウン組が37.0%でアップ組の33.5%を上回っている。アップ額が最も高い年代は30代の138.7万円だった。
ただ、理想の年収と現実には開きがあり、転職後の年収が理想より「高い」と感じた人は16.1%に過ぎず、「低い」と感じた人の方が58.0%の大勢を占めた。理想の平均額は626万円で、転職後の実額である507万円とは119万円の開きがあった。
転職時に転職先と年収交渉をした人は55.9%あり、そのうち8割以上が年収アップに成功。「今の給与明細を提示した」「現状維持なら考え直す」などの方法を使ったという。
調査は7月30日~8月5日に実施。直近2年以内に転職した20~50代の会社員800人の有効回答を集計した。