連合は18日、中央執行委員会で来年の春闘に向けた統一要求の賃上げ目標を「5%以上」、中小企業は「6%以上」とする方針を決定した。
この目標は、年齢や勤続年数に応じた定期昇給分の2%確保を前提に、ベースアップ目標を3%以上として合わせて5%以上にしたもので、今年の春闘と同じ水準。今年は5.10%の大幅賃上げを勝ち取ったが、中小企業は4.45%にとどまり、大手との格差は拡大した。
このため、中小企業については、大手との格差是正分の1%以上を上乗せした「6%以上」、金額で1万8000円以上を目安に掲げた。中小向けに高い目標を設定するのは14年以来11年ぶりで、連合は「適切な価格転嫁、適正取引の取り組みを強化する」としている。
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