マイナビが3日発表した「退職代行サービスに関する調査」によると、直近1年間の転職者で退職代行を利用した人は16.6%、企業調査では今年上半期(1~6月)に退職代行を使って退職した人のいた企業は23%あり、転職者の増加に伴い利用者は年々増加傾向にあるようだ。
利用者の年代で最も高いのは20代の18.6%で、30代が17.6%、40代が17.3%と、20~40代の利用がもっぱら。職種は「営業」が25.9%、「クリエーター、エンジニア」が18.8%、「企画、経営、管理、事務」が17.0%の高さだ。
利用した理由は「退職を引き留められた、引き留められそうだったから」が40.7%で最も多く、「自分から言い出せる環境でなかったから」が32.4%、「伝えたらトラブルになりそうだったから」が23.7%など(複数回答)。
一方、企業側についてみると、今年は前年より3.3ポイント上昇、19年以降でも毎年上がっており、利用者は確実に増えている。業種では「金融、保険、コンサルティング」が31.4%で最も高く、「IT、通信、インターネット」が29.8%で続いており、雇用の流動性が高く、企業側の採用ニーズも高い業種が多い。
調査は7月4~18日に実施。20~50代の男女正社員で、直近1年間に転職した800人と人事担当者1600人の回答を集計した。