国税庁が25日発表した2023年分「民間給与実態統計調査」によると、企業で働く人が23年の1年間に得た平均給与は460万円(前年比0.4%増)と3年連続で増え、過去最高となった。賞与は71万円(同0.3%減)で3年ぶりに減少した。
男女別の年収では男性が569万円(同0.9%増)、女性が316万円(同0.7%増)でどちらも増えたが、伸び率は低下した。雇用形態別では正社員が530万円(同1.3%増)、パートやアルバイトを含む正社員以外が202万円(同0.7%増)だった。
業種別では「電気、ガス、水道、熱供給」が前年と同様に最も高い約775万円で、「金融・保険」の約652万円、「情報通信」の約649万円が続いた。最も低かったのは「宿泊、飲食サービス」の約264万円だった。
全体の給与所得者数は6068万人(同1.7%増)と伸び、給与総額も232兆9072億円(同0.7%増)に伸びた。源泉徴収された所得税額は12兆61億円(同0.3%減)の微減だった。