東京商工リサーチが18日発表した「雇用調整助成金(雇調金)」不正受給企業調査によると、前回(6月末)調査から8月末までに107件増え、2020年4月以降の累計で1371件、決定取り消しの助成金額が445億7472万円に達したことがわかった。今年になって件数は"高止まり"している。
不正の内訳は「雇調金のみ」が790件で約6割を占め、「緊急雇用安定助成金のみ」が186件、「両方」が395件となっている。
同社で分析可能な1032社について業種別に分類したところ、最も多いのは「飲食業」の143社で、「建設業」が131社、人材派遣や業務請負を含む「他のサービス業」が101社で続いた。