エン・ジャパンが18日発表した8月の派遣平均時給(三大都市圏、募集時)は1703円(前月比0.1%増、前年同月比1.0%増)となり、7月に続き2カ月連続で過去最高を更新した。同社によると、夏商戦の繁忙で、販売経験者の急募求人など、高時給求人の比率が高まったため。
職種別(大分類)では、営業・販売・サービス系が1618円(前年同月比2.5%増)で過去最高となり、オフィスワーク・事務系も1652円(同1.7%増)と伸びた。一方、クリエイティブ系は1922円(同6.1%減)、技術系も1978円(同1.9%減)など、7職種のうち4職種はマイナスだったが、求人数の多い職種のプラスが全体を押し上げた形だ。
地域別では、関東が1760円(同0.7%減)、東海が1461円(同1.3%増)、関西が1500円(同0.5%減)となり、6、7月と同様に関東と関西がマイナスになった。
3大都市圏以外では北海道が1327円(同1.1%減)、東北が1247円(同1.5%減)、北信越が1235円(同1.3%減)、中国・四国が1313円(同1.7%減)、九州・沖縄が1304円(同0.7%増)となり、九州・沖縄以外は軒並みマイナスになった。
一方、ディップが同日発表した3大都市圏の8月平均時給は1576円(前月比0.3%減、前年同月比0.1%増)となった。6、7月と同様に全6職種のうちIT・エンジニア系とWEB・クリエーター系がマイナスだった。「はたらこねっと」の求人件数は約19.3万件で前月比6.1%増、前年同月比16.9%増だった。
リクルートが13日発表した3大都市圏の8月派遣スタッフ平均時給(募集時)は1669円(前月比0.1%増、前年同月比1.5%増)と2カ月連続で伸びた。6職種のうち、オフィスワーク系など5職種でプラスだったが、クリエイティブ系のみマイナスだった。