東京商工リサーチが9日発表した「人手不足関連倒産」によると、8月は16件発生し、1~8月累計で194件となった。前年同期の1.9倍に達しており、このペースで行けば年間で初の200件を超える過去最多になる可能性が高まっている。
累計の倒産理由別では「求人難」が81件で最も多く、「人件費の高騰」が65件、「従業員の退職」が48件など。産業別では「サービス業他」が57件、「建設業」が54件、「運輸業」が43件と、コロナ前から人手不足に陥っていた労働集約型の産業が目立つ。企業規模では資本金1000万円未満の企業が119件と6割を占め、中小企業の苦境ぶりが浮かび上がっている。