帝国データバンクが30日発表した「食品主要195社」価格改定動向調査によると、9月は1392品目で平均約16%の値上げとなることがわかった。4月以来、5カ月ぶりの1000品目超えで、10月はさらに多くの品目で値上げが予定されており、物価上昇に及ぼす影響が注目される。
9月は冷凍食品を中心にした「加工食品」が半数の757品目を占める。みそ・しょう油製品などの「調味料」も193品目、アイスクリームなどの「菓子」も169品目が予定されている。
11月までに判明している値上げ品目は1万1872品目、平均値上げ幅は17%程度になるが、品目数は昨年の37%、一昨年の47%にとどまっている。値上げ要因は昨年と同様に「原材料高」が93%で最も多いが、「人件費」も27%と昨年の9%を大きく上回り、大幅賃上げの影響がジワジワ表れている。