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2024年8月30日

7月有効求人倍率は1.24倍と4カ月ぶり上昇、新規求人微増

n240830.jpg 厚生労働省が30日に発表した7月の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.01ポイント上昇の1.24倍だった。昨年11月~今年1月に1.27倍の3カ月連続で横ばいが続いた後、3月は一時的に1.28倍に上昇したものの、4~6月と緩やかな低下傾向が続いていたが、4カ月ぶり反転した。

 企業側の有効求人数約237万人(原数値、前年同月比2.5%減)に対して、有効求職者数は約196万人(同2.2%増)。賃金など待遇の良い業種への転職を目指す求職者が増えた一方、原材料費高騰などで製造業や建設業などの業種で求人を抑制する傾向が続いている。都道府県別(就業地別)の倍率は福井県の1.83倍が最高で、最低は大阪府の1.03倍だった。

 新規求人倍率は前月比0.04ポイント低下の2.22倍だった。新規求人数(原数値)は前年同月比1.2%の微増。産業別では「学術研究、専門・技術サービス業」が同7.4%増、「情報通信」が同6.6%増、「医療、福祉」が同5.1%増と増えた一方、「教育、学習支援」が同5.1%減、「製造業」が同2.9%減、「宿泊、飲食サービス」が同1.6%減と減った。全11産業のうち6産業でマイナスとなった。

 また、正社員の有効求人倍率(季節調整値)は前月と同じ1.00倍だった。

7月完全失業率は2.7%、5カ月ぶり上昇

 総務省が30日発表した7月の就業者数は6795万人で、前年同月比23万人増と24カ月連続の増加。完全失業者は188万人の同5万人増で、4カ月連続の増加となった。

 この結果、完全失業率(季節調整値)は前月比0.2ポイント上昇の2.7%となった。23年3月と同水準。今年2月から4カ月連続で2.6%の横ばいが続き、6月は2.5%に下がったが、7月は再び上昇した。賃金面などの好条件を求めて自発的に離職する人が増えたためとみられる。
 男女別では男性が2.7%、女性が2.6%で、男性は前月比0.1ポイント、女性は同0.2ポイント、それぞれ上昇した。

 形態別雇用者数では役員を除く雇用者5757万人のうち、正規従業員は3642万人(前年同月比34万人増)で9カ月連続の増加。これに対して非正規従業員は2114万人(同29万人減)と3カ月連続の減少で、非正規比率も36.7%(同0.6ポイント減)となった。

 非正規の内訳はパートが1033万人(同9万人減)、アルバイトが469万人(同15万人減)、契約が275万人(同5万人減)、派遣が146万人(同2万人減)、嘱託が107万人(同1万人増)となり、アルバイトの減少が目立った。

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