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2024年8月27日

2割企業がカスハラ経験ありだが 7割以上は「対策講じてない」 東商リサーチ

 東京商工リサーチが27日発表した「企業のカスタマーハラスメント(カスハラ)に関する調査」によると、2割の企業でカスハラ経験があるものの、7割以上は対策を講じておらず、現場の社員に対応を任せていることがわかった。調査は8月1~13日に実施し、5748社の有効回答を集計した。

 カスハラを受けたことがある企業は19.2%程度だが、業種では「宿泊業」が72.0%、「飲食店」が64.8%、タクシーなどの「道路旅客運送業」が55.5%と、個人客と接することの多い業種が上位を占めた。

 カスハラの内容(複数回答)では「攻撃的・威圧的口調」が73.1%で最も多く、「長時間の対応」の50.1%、「大きな声」が38.9%など。「暴力」「録音・録画」などは2~3%程度だった。

 カスハラの業種が偏っていることもあって、対応策については「特に講じていない」が最多の71.5%。講じている企業では「従業員向け研修」が12.4%、「従業員向け相談窓口の設置」が8.7%、「対応方針の策定」が6.3%など。

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