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2024年8月23日

女性管理職比率、10.9% 初の1割超え、帝国データ

 帝国データバンクが23日発表した2024年「女性登用に関する企業調査」によると、女性管理職(課長級以上)の割合が平均10.9%(前年比1.1ポイント増)となり、13年の調査開始以来初めて10%を突破した。

 内訳は「30%以上」が11.4%(同1.6ポイント増)、「20%以上~30%未満」が6.4%(同0ポイント)、「10%以上~20%未満」が9.1%(同0.5ポイント増)、「10%未満」が25.5%(同0.4ポイント減)。「全員男性」は43.0%(同2.1ポイント減)に減少したが、政府目標である「30%程度」を達成している企業はまだ少数にとどまっている。

 企業規模別では大企業が7.6%(同0.1ポイント増)、中小企業が11.5%(同1.3ポイント増)といずれも増え、業種では「小売業」が19.4%(0.8ポイント増)で最も高かった。

 また、社長を含む役員に占める女性の比率も平均13.5%(同0.4ポイント増)の最高だったが、「全員男性」も52.4%(同0.6ポイント減)と依然として過半数を占めている。

 調査は7月18~31日に実施。全国2万7191社を対象にし、有効回答は1万1282社(回答率41.5%)。企業規模は製造業の場合、資本金3億円超かつ従業員300人超を大企業、資本金3億円以下または従業員300人以下を中小企業に区分した。

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