ディップが２１日発表した７月の全国アルバイト時給は平均１３６４円で、前月比１９円（１．４％）増、前年同月比８４円（６．６％）増となり、２カ月連続で上昇した。
大職種別にみると、教育職が１８３７円（同２９．８％増）と大きく伸びたほか、４～６月と同様に専門職も１８２８円（同１９．８％増）と伸びた。一方、製造・技能職は１１７４円（同１８．６％減）、建設職も１３７０円（同１４．５％減）など、業種による増減が目立った。９職種のうち５職種で前年を上回った。
地域別では関東が１４４４円（同１２．２％増）、東海が１２２８円（同２．２％減）、関西が１３１１円（同２．３％増）、九州が１４１８円（同１０．８％増）となり、６月と同様に東海だけマイナスとなった。関東と九州は過去最高を更新した。
同社の「バイトル」に掲載された求人件数は約３０．０万件で、前月比１．１％減、前年同月比９．９％増だった。
一方、リクルートが同日発表した７月の３大都市圏のアルバイト・パート募集時平均時給は１１８５円（前月比０．３％増、前年同月比２．６％増）だった。「フード系」など全職種でプラスとなり、全体の伸び率も６月までの４カ月連続ダウンから反転した。
エン・ジャパンが同日発表した７月の全国アルバイト・パート募集時平均時給は１２１８円（前月比１．３％増、前年同月比７．５％増）、３大都市圏も１３１１円（前月比０．４％増、前年同月比５．６％増）と伸びた。
マイナビが２０日発表した７月の全国アルバイト・パート平均時給は１２４９円（前月比０．３％増、前年同月比３．８％増）、３大都市圏も１２９４円（前月比０．５％増、前年同月比３．８％増）となり、いずれも３カ月連続の上昇。３大都市圏は１月を１円上回る過去最高となった。２４年問題を抱える物流業界を反映して、「配送・引越・ドライバー」の全国時給が１３２７円（前年同月比１６．２％増）の最高となり、求人件数は２倍近くになった。
