パソナグループが12日発表した2024年5月期連結決算(日本基準)によると、売上高は3567億3300万円(前期比4.3%減)、営業利益は67億9400万円(同52.7%減)、経常利益は71億5200万円(同53.5%減)、当期純利益は958億9100万円(同約15.7倍)の減収減益となった。期末配当は特別配当を加えて1株あたり75円(同35円増)の増配とした。
新型コロナ対策の特需減で売上高が減少した。また、地方創生ソリューションに属する商業施設の不振による減損損失108億円を計上する一方、連結子会社のベネフィット・ワンの売却益1120億円を特別利益に計上した。
主要事業では、主力のエキスパートサービス(人材派遣)がコロナ特需の減少などによって売上高は1345億3400万円(同8.6%減)、人材紹介・再就職支援も130億5400万円(同6.2%減)、アウトソーシングも389億6200万円(同8.1%減)に減少。BPOサービス(委託・請負)だけは1428億5400万円(同0.4%増)と辛うじて前年を上回った。
通期見通しもベネフィット・ワン売却の影響が続くことから、売上高3300億円(同7.5%減)、営業利益50億円(同26.4%減)、当期純利益13億円(同98.6%減)の大幅な減収減益を見込んでいる。