マイナビが8日発表した「看護師白書2023年度版」によると、8割近い看護師がサービス残業・早出などの時間外労働を体験しており、6割以上がパワハラなどのハラスメントに遭っていることがわかった。
現在、「無給」の時間外労働が月にどの程度あるかについては「5時間未満」が37.5%で最も多く、「5~10時間未満」が19.4%、「10~20時間未満」が12.3%あった。全体で76.1%(前年比8.1ポイント増)に上り、主な業務内容は「看護記録」「患者対応・診療補助」「患者情報の収集・申し送り」など。
職場でのハラスメントでは62.2%が「受けたことがある」と回答。「他の職員が受けているのを見たことがある」の17.0%を合わせると79.2%になった。加害者は上司、先輩、医師が多かったが、「患者、入居者、利用者」も32.3%あった。
調査は1月~4月に実施し、「マイナビ看護師」登録者2608人の有効回答を集計したが、病院、診療所などの勤務先は不明。