マイナビが3日発表した2024年「非正規雇用の給与・待遇に関する企業調査」によると、正社員と非正規社員の待遇格差是正のため、「基本給」を改定した企業は45.7%あり、21年の調査開始以来の最多となった。「改定予定」も16.5%あり、合わせると6割を超える。
ただ、企業規模によって差があり、正社員300人以上の企業では55.5%なのに対して、同299人以下の企業では41.5%と進展状況に違いが出ている。基本給は退職金計算などの待遇面に様々な影響が及ぶことから、中小企業には慎重なところも多いとみられる。
一方、直近の半年間にアルバイトの時給を上げた企業は60.5%に上り、アップ額は平均278.6円。業種ではコンビニ・スーパー、保育、飲食・フードなど、深刻な人手不足に見舞われている業種が多かった。また、スポットワーカーを募集した企業は65.1%あり、その際、時給を引き上げた企業は平均で314.1円。アルバイトより35.5円上回る結果となった。
調査は5月17~28日に実施、直近半年以内に非正規雇用の採用業務に携わった1496人の回答を集計した。