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2024年7月 3日

平均賃上げ率5.10%、91年以来33年ぶりの5%台 24年春闘、連合最終集計 有期・短時間は過去最高

n240703_2.png 連合が3日発表した春闘の第7回(最終)回答集計によると、平均賃上げ額(5284労組、約293万人の加重平均)は1万5281円(賃上げ率5.10%)となり、1991年以来33年ぶりに5%台を達成した。2000年以降、賃上げ率は1.6~2.2%の低い水準で推移してきたが、物価急上昇などによって賃上げ機運が一気に高まり、比較可能な13年以降では組合数・割合ともに最も高い。

 企業規模別では300人以上の中堅・大企業(1468労組、約257万人)が1万5874円(同5.19%)、300人未満の中小企業(3816労組、約36万人)が1万1358円(同4.45%)となり、大企業の伸びが高かった。

 また、有期・短時間・契約などの労働者は、時給ベースの加重平均(386労組、約88万人)で62.70円(昨年同期比9.92円増)、月給では1869円(同4041円増)。引き上げ率は、それぞれ5.74%、4.98%となり、時給は一般組合員(平均賃金方式)を上回った。

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