厚生労働省が2日発表した2023年毎月勤労統計地方調査概要によると、従業員5人以上の事業所における「きまって支給する給与(定期給与)」で最も高い都道府県は東京都の34万4041円(前年比2.1%増)、最も低いのは沖縄県の21万6848円(同0.6%減)だった。両都県の格差は1.59倍(同0.5ポイント増)に拡大した。
全国平均は27万229円で、平均を上回ったのは東京都のほか、神奈川県の27万7323円、愛知県の28万5759円、大阪府の27万7642円だけ。残る43道府県は平均を下回った。東京都と沖縄県を除くと、愛知県や大阪府などの27万~28万円台に対して、青森、奈良、鳥取、佐賀、長崎、宮崎、鹿児島各県は22万円台と1.27倍程度の開きがあり、政府の最低賃金の審議に影響を与えそうだ。