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2024年6月28日

5月有効求人倍率、1.24倍と2カ月連続低下、求人減と求職増続く

n240628.png 厚生労働省が28日に発表した5月の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.02ポイント低下の1.24倍だった。2022年4月当時の水準で、2カ月連続の低下。昨年11月~今年1月に1.27倍の3カ月連続で横ばいが続いた後、3月は1.28倍に上昇したが、4月以降は低下傾向にある。

 企業側の有効求人数約236万人(原数値、前年同月比3.0%減)に対して、有効求職者数は約207万人(同2.4%増)。慢性的な人手不足を背景に、待遇の良い業種への転職を目指す求職者が増えたためとみられる。都道府県別(就業地別)の倍率は福井県の1.92倍が最高で、最低は大阪府の1.02倍だった。

 新規求人倍率も前月比0.01ポイント低下の2.16倍だった。新規求人数(原数値)は前年同月比0.6%減。産業別で増えたのは情報通信業の同5.7%増、卸・小売業の同4.6%増などの一方、生活関連サービス・娯楽業は同10.6%減、製造業も同7.4%減、建設業も同3.4%減など、11産業のうち6産業で減った。前月と同様に、物価高や従業員の賃上げなどのコスト上昇に対応するため、求人を控える動きが製造業などで顕著だ。

 また、正社員の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.02ポイント低下の1.00倍だった。

5月完全失業率は横ばいの2.6%、4カ月連続

 総務省が28日発表した5月の就業者数は6766万人で、前年同月比21万人増と22カ月連続の増加。完全失業者は193万人の同5万人増で、2カ月連続の増加となった。

 この結果、完全失業率(季節調整値)は前月と同じ2.6%となり、2月以来4カ月連続で同じ水準のまま。23年7~9月と同水準。男女別では男性が2.9%、女性が2.3%で、男性は前月比0.1ポイント上昇、女性は同0.1ポイント低下した。

 形態別雇用者数では役員を除く雇用者5745万人のうち、正規従業員は3675万人(前年同月比20万人増)で7カ月連続の増加。これに対して非正規従業員は2070万人(同4万人減)と9カ月ぶりに減り、非正規比率も36.0%(同0.2ポイント減)と少し低下した。

 非正規の内訳はパートが1012万人(同18万人増)、派遣が160万人(同1万人増)と増えた一方、アルバイトは447万人(同3万人減)、契約も261万人(同10万人減)の減少。嘱託は113万人(同0万人)となった。

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