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2024年6月26日

過半数で組合員が「減った」 23年労組実態調査、厚労省

 厚生労働省が26日発表した2023年「労働組合活動等に関する実態調査」によると、過半数の組合がこの3年間に組合員数を減らしており、活動の中心を賃金関連に置いていることがわかった。

 組合員数について、3年前の20年当時と比べて「減った」組合は54.5%(20年比11.8ポイント増)に上り、「増えた」の23.0%(同8.4ポイント減)、「変わらない」の22.3%(同3.5ポイント減)を大きく上回った。主な減少理由は自己都合退職、定年退職、正社員採用の手控えなど。運輸・郵便業など16産業中6産業で平均を上回った。

 これまで重点を置いてきた活動は「賃金、賞与、一時金」の91.3%(同0.5ポイント増)と「労働時間、休日、休暇」の74.4%(同2.5ポイント減)の二つがダントツに高く、今後の重点活動でも各79.4%、62.9%を占めた(複数回答)。

 調査は昨年7月に実施。同年6月末時点の状況について組合員30人以上の3028労組の有効回答を集計した。

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