厚生労働省が25日発表した5月の労働経済動向調査によると、労働者過不足判断DI(「不足」から「過剰」を引いた数値)は正社員が45ポイント(前回2月比6ポイント減)となり、4四半期ぶりに低下した。
産業別で不足度の高かったのは「建設」の60ポイント(同5ポイント減)、「学術研究、専門・技術サービス」の57ポイント(同9ポイント減)など。前回と同様に、その他を含む12産業のうち、7産業で平均値を上回ったが、全産業で前回よりDIは低下した。
パートタイム労働者についても、全体で29ポイント(同3ポイント減)に低下した。最高は「宿泊・飲食サービス」の67ポイント(同3ポイント減)だったが、平均を上回ったのは6産業にとどまった。
調査は四半期ごとに実施。今回は5月1~15日、30人以上の常用労働者のいる5786事業所を対象にし、2597事業所から得た有効回答を集計・推計した。