エン・ジャパンが19日発表した5月の派遣平均時給(三大都市圏、募集時)は1699円(前月比0.3%増、前年同月比2.2%増)となり、過去最高を更新した。同社によると、コロナの5類移行に伴う求人増と時給の低い官公庁系の求人減により、平均時給を押し上げた。
職種別(大分類)では、IT・エンジニア系が2623円(同3.1%増)、オフィスワーク系も1650円(同2.6%増)と伸び、いずれも過去最高を更新した。一方、クリエイティブ系の1972円(同4.0%減)など4職種がマイナスだった。
地域別では、関東が1756円(同0.6%増)、東海が1431円(同0.0%)、関西が1483円(同1.5%減)となり、関東だけ前年同月比、前月比ともプラスだった。
3大都市圏以外では北海道が1302円(同7.9%減)、東北が1242円(同0.2%減)、北信越が1248円(同0.5%増)、中国・四国が1303円(同0.5%増)、九州・沖縄が1306円(同2.4%増)となり、北海道と東北がマイナス。それ以外の地域も伸びが低かった。
一方、ディップが同日発表した3大都市圏の5月平均時給は1576円(前月比0.2%増、前年同月比1.2%増)となった。全6職種のうちWEB・クリエーター系のみマイナス。「はたらこねっと」の求人件数は約17.8万件で前月比4.3%減、前年同月比9.5%増だった。
リクルートが14日発表した3大都市圏の5月派遣スタッフ平均時給(募集時)は1670円(前年同月比1.5%増、前月比1.5%増)と過去最高を更新した。