ニュース記事一覧へ

2024年6月18日

フリーターの8割以上が「経済的余裕ない」 学び直し実践中はわずか2割、マイナビ調査

 マイナビが18日発表した2024年「フリーターの意識・就労実態調査」によると、8割以上のフリーターが経済的ゆとりを欠き、6割がリスキリング(学び直し)の必要を感じながらも、費用負担などがネックになっていることがわかった。

 現在バイト中のフリーターの経済状態は、「まったくゆとりがない」が36.3%、「あまりゆとりがない」が45.3%で、合わせると81.6%に。「ゆとりがある」の18%余を大きく上回った。

 ゆとりのない人の34.0%は雇用の安定を理由に「正社員」の働き方を希望しており、現行の「バイト・パート」の30.3%、「こだわりはない」の21.5%を上回った。

 また、学び直しの必要性については、58.1%が「必要性を感じている」と答えたが、そのうち実際に取り組んでいる人はわずか9.2%。「必要性を感じていないが、取り組んでいる」人の9.6%を合わせても18.8%にとどまった。一方、「必要性は感じず、取り組んでもいない」人も32.3%あった。

 必要性を感じている理由は「収入増」が最も多いが、取り組めていない人に理由を聞くと、「費用負担が重い」が40.7%、「新しいことを学ぶ気力がない」が38.2%、「仕事にどう生かせるかわからない」が36.7%あった。(複数回答)

 同社は「フリーターの学び直し推進には、負担費用の軽減や収入アップなどの待遇改善が必要」と解説している。

 調査は2月15~19日に実施、15~44歳の男女フリーター2491人の有効回答を集計した。

PAGETOP