日本人材派遣協会(JASSA)は18日、オンライン形式で2024年度定時総会を開いた。任期満了に伴う役員改選で、会長の川崎健一郎氏(アデコ会長)と副会長の阪本耕治氏(スタッフサービス・ホールディングス社長)、大原博氏(ビッグアビリティ社長)の続投を決めた。本年度は、派遣社員のためのキャリア形成支援プログラムの拡充を展開するほか、協会会員の事業に役立つ活動を推し進める。
続投が決まった川崎会長は「人口減少などの社会課題に直面するなか、生成AIなどの発展によってテクノロジーを活用した新しいチャレンジを迎えている」としたうえで、「派遣社員のキャリア形成支援を通じて、より成長性の見込める産業への就業を促進するなど、人材派遣業界だからこそできる支援が社会から求められている」と強調した。
総会後は、厚生労働省需給調整事業課の中嶋章浩課長が「労働力需給調整事業の現状と課題」と題して講演。「最近の労働市場の動向・取り巻く状況」「職業紹介事業や募集情報等提供事業に関わる動き」「労働者派遣制度に関わる動き」「三位一体の労働市場改革、情報基盤の整備」について、最新動向をわかりすく解説した。