ディップが14日発表した5月の全国アルバイト時給は平均1333円で、前月比26円(1.9%)減、前年同月比57円(4.5%)増となり、過去最高を更新した1月から4カ月連続でダウン。最低賃金の引き上げや春闘効果で前年から続いていた二ケタの伸びも一ケタに縮小した。
大職種別にみると、4月と同様に専門職が1818円(前年同月比17.6%増)と伸びたほか、販売職も1175円(同8.1%増)に伸びた。一方、建設職は1372円(同15.8%減)、事務職が1292円(同7.6%減)など、9職種のうち5職種が前年を下回った。
地域別では関東が1421円(同9.4%増)、東海が1191円(同3.5%減)、関西が1282円(同0.9%減)、九州が1382円(同12.8%増)となり、東海と関西がマイナスだった。
同社の「バイトル」に掲載された求人件数は約32.0万件で、前月比5.5%減、前年同月比7.5%増と勢いに陰りがみられる。
一方、リクルートが同日発表した5月の3大都市圏のアルバイト・パート募集時平均時給は1186円(前月比0.0%、前年同月比3.1%増)だった。「フード系」など5職種でプラスを維持したが、伸び率は2月をピークに3カ月連続のダウン。
マイナビが同日発表した5月の全国アルバイト・パート平均時給は1235円(前月比0.4%増、前年同月比3.4%増)となった。3大都市圏は1274円(前月比0.5%増、前年同月比3.3%増)だった。
エン・ジャパンが同日発表した5月の全国アルバイト・パート募集時平均時給は1237円(前月比2.8%減、前年同月比5.5%増)、3大都市圏は1315円(前月比0.2%減、前年同月比4.8%増)となった。