帝国データバンクが13日発表した「2024年夏季賞与の動向」調査によると、昨年より「増える」企業の割合は39.5%(前年比2.1ポイント増)で最も多く、「変わらない」の34.2%(同2.2ポイント減)、「減る」の11.3%(同2.0ポイント増)などを上回ることがわかった。支給額は平均2.0%増の見通し。
「増える」を企業規模別にみると、大企業の47.2%(同4.9ポイント増)に対して、中小企業は38.2%(同1.7ポイント増)で、中小のうち小規模企業は29.2%(同1.9ポイント増)とさらに下がり、増加率も大企業との差が開いている。
また、1人あたり支給額の増減でも、平均は2.0%(同0.4ポイント減)だが、大企業の4.1%(同0.6ポイント増)に対して、中小は1.7%(同0.5ポイント減)。両者には2.4ポイントの開きがあり、規模の格差が目立つ結果となった。中小企業からは「大企業の利益増の恩恵が中小のサプライヤーには還元されていない」(鉄鋼、非鉄など)といった声が出ているという。
調査は7~11日に実施、1021社の有効回答を集計した。製造業などは資本金3億円以上で従業員300人超を大企業、同3億円以下または従業員300人以下を中小企業、従業員20人以下を小規模企業に区分している。