東京商工会議所が4日発表した「2025年新卒者の採用、インターンシップに関する調査」によると、来年の新卒社員の初任給を引き上げる企業は52.2%と過半数を占め、「据え置き」の24.5%を大きく上回ることがわかった。
しかし、引き上げ率は「1.0%以上~2.0%未満」が24.5%で最も多く、次いで「2.0%以上~3.0%未満」の19.6%で、3%未満が50.4%を占めた。一方、「3.0%以上」は37.1%にとどまった。
引き上げの理由は「人材の確保」が83.2%で最も多く、「物価上昇への対応」の51.0%、「在職者のベアに合わせた」の47.6%などが続いた(複数回答)。
調査は4月25~5月9日に実施、会員企業274社の回答を集計した。従業員500人以下の企業が8割を占める。