帝国データバンクが31日発表した主要食品メーカー195社の価格改定動向調査によると、6月の飲食料品の値上げは614品目で、加工食品が329品目と最も多い。品目自体は1年前の2割以下と沈静化しているものの、円安による値上げが3割ほどを占めている。
加工食品の中でも味付け海苔などの値上げが目立ち、チョコレートや「かっぱえびせん」などの菓子類も138品目、アイスクリームなどの乳製品も80品目に及んでいる。
また、今年1~10月の累計では8269品目で平均17%の値上げが判明しており、長引く円安が国民生活に影響を及ぼしている。同社は「1ドル=150円台後半の円安水準が長期化すれば、当初予想の品目数が上振れする可能性がある」と"警告"している。