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2024年5月24日

今春大卒者の就職率98.1% 「売り手市場」で過去最高、厚労・文科省

 厚生労働・文部科学両省が24日発表した今年3月卒業の大学生の就職率(4月1日時点)は98.1%(前年比0.8ポイント増)と3年連続で上昇。これまでの2020年、18年の98.0%をわずかに上回り、1997年の発表開始以来の最高となったことがわかった。企業の深刻な人手不足を背景に、学生側の「売り手市場」が続いた結果だが、近年は入社後の短期離職も増えており、企業にとっては若手社員の定着が新たな課題となっている。

 内定率の内訳は、大卒の国公立が98.5%(同1.1ポイント増)、私立が97.9%(同0.7ポイント増)。短大が97.4%(同0.7ポイント減)、高専が100.0%(同0.8ポイント増)、専修学校(専門課程)が97.5%(同1.8ポイント増)で短大以外はすべて上昇した。

 大卒の場合、男女別では男子が97.9%(同0.6ポイント増)、女子が98.3%(同1.0ポイント増)で女子が優位。文理別では文系が97.9%(同0.8ポイント増)、理系が98.8%(同0.7ポイント増)で理系の優位が続いている。

 市域別では中国・四国が99.6%(同1.0ポイント増)で最も高く、北海道・東北が95.4%(同0.6ポイント増)で最も低かった。6地域のうち5地域で上昇したが、就職数の多い関東だけ98.1%(同0.3ポイント減)で前年を下回った。

 調査は毎年10月から2カ月ごとに実施。大学、短大、高専など112校を抽出し、6250人を対象に実施した。

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