マイナビが22日発表した「ミドルシニア/シニア層のアルバイト調査」によると、アルバイトをしているミドルシニア層(40~50代)の66.2%、シニア層(60~70代)の48.2%が「経済的なゆとりがない」と答えていることがわかった。合わせると58.6%の過半数を占め、若者層がうらやむほどのゆとりはないようだ。
実際のバイト年収は平均106.1万円で、希望の130.2万円とは24.1万円の開きがあった。定年退職者のうち年収が半分以下に減った人が6割いて、「定年制廃止」に賛成する人が53%に上った。
就労を希望する年齢は60代は「70歳まで」が46.7%で最も多かったが、「70歳を超えても働きたい」が35.5%と3年連続で増え続けている。70代になると「80歳を超えても働きたい」が16.5%あり、その目的は「家族の生活費のため」が26.7%で最も多かった(複数回答)。
しかし、シニア層の4割以上が仕事探しで「年齢の壁」を感じており、同社は「政府や企業は、定年の仕組みや賃金体系などシニア層の雇用環境を見直す必要性が高まっている」と指摘している。
調査は2月15~19日に実施。40~70代の男女でバイト就業者4838人などの回答を集計した。