ディップが20日発表した4月の全国アルバイト時給は平均1359円で、前月比9円(0.7%)減、前年同月比123円(10.0%)増となり、過去最高を更新した1月から3カ月連続でダウンしたが、最低賃金の引き上げや春闘効果で前年から二ケタの伸びは維持した。
大職種別にみると、専門職が1826円(前年同月比22.1%増)と伸びたほか、販売職が1169円(同8.5%増)、運搬・清掃・包装等も1352円(同7.1%増)となり、9職種中7職種がプラス。一方、建設は1407円(同11.8%減)、事務職も1341円(同1.5%減)のマイナスだった。
地域別では関東が1429円(同12.5%増)、東海が1270円(同6.5%増)、関西が1309円(同5.2%増)、九州が1391円(同18.0%増)となった。
同社の「バイトル」に掲載された求人件数は約33.9万件で、前月比0.6%減、前年同月比11.3%増だった。
一方、リクルートが同日発表した4月の3大都市圏のアルバイト・パート募集時平均時給は1186円(前月比0.2%減、前年同月比3.8%増)だった。全職種で対前年プラスを維持したが、伸び率は2月をピークに2カ月連続でダウンした。
エン・ジャパンが同日発表した4月の全国アルバイト・パート募集時平均時給は1272円(前月比5.9%増、前年同月比8.2%増)、3大都市圏も1317円(前月比2.3%増、前年同月比4.4%増)と堅調。
マイナビが16日に発表した4月の全国アルバイト・パート平均時給は1230円(前月比0.0%、前年同月比3.6%増)となり、3カ月ぶりに下げ止まった。3大都市圏は1268円(前月比0.2%減、前年同月比3.5%増)だった。