エン・ジャパンが15日発表した4月の派遣平均時給(三大都市圏、募集時)は1694円(前月比0.1%減、前年同月比2.5%増)となり、前月比は再びマイナスになったが、前年同月比は20カ月連続のプラスだった。同社によると、派遣会社の募集は2~3月がピークで、4月は求人数にやや落ち着きがみられた。
職種別(大分類)では、オフィスワーク系が1647円(同3.4%増)と伸びたが、それ以外はIT・エンジニア系の2584円(同2.6%増)など、低い伸びの職種が多かった。クリエイティブ系の1987円(同2.2%減)や医療・介護・福祉・教育系の1447円(同0.1%減)など3職種がマイナスだった。
地域別では、関東が1738円(同0.1%減)、東海が1452円(同1.1%増)、関西が1486円(同1.3%減)となり、関東と関西はマイナス。前月比較では3地域ともマイナスだった。
3大都市圏以外では北海道が1335円(同6.5%減)、東北が1269円(同4.1%増)、北信越が1262円(同1.2%増)、中国・四国が1307円(同2.5%増)、九州・沖縄が1307円(同3.1%増)となり、3月と同様に北海道以外はプラスだった。
一方、ディップが同日発表した3大都市圏の4月平均時給は1573円(前月比2.0%減、前年同月比0.9%増)となった。全6職種のうちIT・エンジニアなど2職種がマイナス。「はたらこねっと」の求人件数は約18.6万件で前月比15.4%減、前年同月比20.7%増だった。