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2024年5月10日

「週10時間以上」に対象拡大 改正雇用保険法が成立、参院本会議

 パートタイム労働者らの雇用保険への加入を進める改正雇用保険法が10日、参院本会議で可決、成立した。現行対象の「週20時間以上」から「同10時間以上」に拡大し、新たに500万人程度の加入が見込まれる。2028年10月から開始する。

 また、自己都合退職者は従来2カ月間失業手当を受け取れなかったが、リスキリング(学び直し)をしていれば、これを1カ月に短縮。そのための給付金の給付率を受講費の最大70%から80%に引き上げる。

 一方、育児休業給付の財源確保のため、暫定的に80分の1に縮小してきた国の負担割合を8分の1に戻し、労使折半の保険料率を0.4%から原則として0.5%に引き上げることも決まった。

 具体的な手順などを決める政省令の改正に向け、今後、労働政策審議会で議論する。

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