ランサーズが24日発表した「フリーランス依頼を含む外注費の増減調査」によると、直近1年間の外注費については「変わらない」が43.3%で最も多く、「増えた」が41.6%、「減った」が11.1%と言う結果が出た。昨年5月のフリーランス新法成立や10月のインボイス導入などにより、フリーランスへの発注が減るとの見方があったが、根強い需要のあることがわかった。
外注したカテゴリーは「システム開発・AI活用」が30.1%で最も多く、次いで「ウェブサイト制作」の16.5%、「デザイン制作」の11.6%など(複数回答)。
この中で外注費が上昇している分野は「動画制作・写真撮影」の30.0%、「営業・マーケティング」の29.8%、「事務・アシスタント」の27.1%など。逆に、低下している分野は「専門職代行」の13.4%、「ライティング」の11.6%、「営業・マーケティング」の9.6%など(いずれも複数回答)。
同社によると、専門職代行はコロナ明け、ライティングは生成AIの利用が増えたために下がったと考えられるという。ただ、今回の結果から、11月からの同法施行後も外注費の減少は考えにくく、「市場の外注ニーズは大きくは変わらない」と予想している。
調査は2月20~27日に実施。外注経験のあるビジネスパーソン700人の有効回答を集計した。
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