リクルートワークス研究所が25日発表した2025年大卒求人倍率調査(第41回)によると、企業の大学生・大学院生の求人倍率は1.75倍(前年比0.04ポイント増)となり、コロナ禍以降3年連続で上昇した。
企業規模別にみると、従業員5000人以上の大企業は0.34倍だが、同1000人~4999人企業では1.14倍、同300人~999人企業では1.60倍、同300人未満企業では6.50倍とかなりの開きがあった。大企業の倍率は年々低下している一方、中小企業は年々上昇しており、学生側の大企業志向が強まっていることがうかがえる。
業種別では人手不足を反映して流通業の16.21倍、建設業の9.35倍などが高い一方、金融業は0.23倍、サービス・情報業が0.36倍の低さが続いている。
企業側の求人総数は79.7万人(同2.4万人、3.1%増)だが、これに対して学生の希望者は45.5万人(同0.4万人、0.9%増)と圧倒的な"超過需要"状態だ。
調査は1月25日~3月1日に実施、従業員5人以上の対象8130社から4132社の有効回答を得た。学生側は「リクナビ2025」登録者2270人を対象に、1035人をサンプル集計。いずれもそこから推計した。