帝国データバンクが29日発表した「食品主要195社の価格改定動向調査」によると、4月の食品値上げは2806品目に上り、昨年11月以降、沈静化していた値上げラッシュが再現されそうなことがわかった。1月から7月までの累計では6433品目、値上げ率19%が予想され、消費者物価の上昇に拍車が掛かる可能性がある。
4月の値上げはハム・ソーセージなどの加工食品が2077品目で最も多く、次いで調味料369品目、酒類・飲料287品目など。加工食品は7月までには3661品目ほどになる見通しで、平均値上げ率は13%ほどの見通し。
要因は天候不順などに伴う「原材料高」が最も多いが、「円安」「人件費」も前年を大きく上回っている。同社は「月平均1000品目前後、年間最大1.5万品目前後の値上げが続く」と予想している。