厚生労働省が27日発表した2023年賃金構造基本統計調査(概況)によると、パートタイム労働者の1時間当たり賃金は1412円(前年比3.3%増、年齢45.2歳、勤続年数6.3年)となった。男性が1657円(同2.0%増)、女性が1312円(同3.3%増)で女性の伸びが目立った。
年代別で最も高いのは、男性が40~44歳の2506円、女性は30~34歳の1488円。企業規模別では中企業(従業員100~999人)が1526円(同2.2%増)で最も高く、小企業(同10~99人)が1396円(同4.3%増)、大企業(同1000人以上)は1358円(同3.9%増)の順だった。
一方、フルタイム労働者の平均月給は31万8300円(同2.1%増)となり、1月24日に発表した速報値と同じだった。
調査は23年6月時点の賃金について7月に実施。5人以上の常用労働者のいる事業所など7万8623事業所を対象にしたが、今回は10人以上の常用労働者のいる4万8651事業所について集計した。