厚生労働省が27日発表した2023年度「障害者雇用実態調査」によると、雇用されている障害者数は110万7000人(前回18年比25万6000人、30.0%増)だった。
障害内訳別では身体障害者が52万6000人(同10万3000人、24.3%増)、知的障害者が27万5000人(同8万6000人、45.5%増)、精神障害者が21万5000人(同1万5000人、7.5%増)、発達障害者が9万1000人(同5万2000人増、約2.3倍)だった。
身体障害者の種類別では「肢体不自由」が35.4%、「内部障害」が30.6%で、両者で7割近くを占めた。障害の程度では「重度」が44.4%で最も多く、「中度」が32.6%、「軽度」が15.1%の順。
雇用形態は「無期・正社員」が53.2%の過半数を占め、次いで「有期・非正規社員」の24.6%。週所定労働時間別では「週30時間以上(通常)」が75.1%を占め、同10時間以上~30時間未満の短時間勤務は22.8%だった。
所定労働時間の1カ月の平均賃金は「通常」が26万8000円で最も高く、「20時間以上~30時間未満」が16万2000円、「10時間以上~20時間未満」が10万7000円となった。
同調査は5年ごとに実施。今回は昨年6月時点で、常用労働者5人以上のいる約9400事業所を対象に、6406事業所から得た回答を集計し(回収率68%)、それを基に推計した。