リクルートが25日発表した今年3月卒業時の大学生の就職内定率は96.8%(昨年12月比1.7ポイント増)と前年と同じ水準で、直近10年の最高となった。ただ、就職確定先から内定をもらった時期は4月がピークで、前年の5~6月より早まっており、企業側の"前倒し傾向"がさらに鮮明になっている。
文理別では文系が96.1%、理系が98.8%。男女別では男子が97.0%、女子が96.6%。地域別では関東と中部が97.8%で最も高く、近畿は96.4%、その他地域が94.0%だった。
同社は「現行の政府が定める就職・採用活動の日程と実態に乖離が広がる状況で、学生が 学修時間などを確保しながら混乱せず就職活動に取り組むことができているのか、議論を進めるべき時期に来ている」と課題提起している。
調査は15~18日に実施し、「リクナビ」モニター登録学生の中から964人を対象に集計した。