連合が7日発表した春闘要求集計(4日時点)によると、月例賃金の引き上げを要求した3102組合の加重平均が5.85%の1万7606円となり、昨年の4.49%、1万3338円を大きく上回ることがわかった。5%を上回ったのは1994年の5.40%以来、30年ぶり。
組合員数別では300人未満(1993組合)で5.97%、1万5549円。同300人以上(1109組合)で5.84%、1万7836円となり、いずれも昨年要求を3000円以上上回っている。
一方、非正規を中心にした有期・短時間・契約等労働者の要求(加重平均)は時給ベースで75.39円(216組合)、月給ベースで1万4780円(122組合)となり、こちらも各9.25円、3255円上回っている。
同日、連合会館で記者会見した芳野友子会長=写真=は「回答のヤマ場前だが、すでに高い賃上げ率で妥結した労使があると聞いている。先行して妥結するのは大企業のいくつかに限られているが、それが来週迎えるヤマ場での相場形成に好影響を与え、続く中小企業の労使交渉に一層の弾みがつくのであれば歓迎したい」と述べた。